2013年2月19日火曜日

すきなひと

 なんと「もしもし下北沢」を続けて3回も
繰り返し読んでしまった。

 本は同じのを繰り返ししつこく読むタイプ、ではある
(ゲド戦記とか何回読んだか知れない)けど
間髪入れず、な感じで3回も読んだのははじめてかもしれない。
スウィート・ヒアアフター のときだって2回だったのに。

 とくに号泣する などの場面もなく まえにここに書いたように
ちょっと甘い気持ちで読む そういうなんていうのか
わたしにとっては 別れ ということと 暮らし ということについて
の 何かを感じることができる本だった。まだうまいこと言えないから
書かないけど。 あ。いままでも散々いろんなこと書いてるけども
別にうまいこと言えたためしないんだった。てへ。


 で。 そういうのを読んでて
主人公の わたしと似たなまえの彼女が
なんとかかんとか 生活を営むことができるようになったくらいの 
ものすごいぎりぎりのエネルギー感のなかで
生きているのにもかかわらず( だからこそ かもしれないけど) 
じぶんのなかに起こる ちょっとした感覚とか 感情とか 
そういったことごとを 無視することなく 彼女なりの判断をして恋愛をしたり
しなかったりしている様子から わたしはいろいろ
学びたいとおもったのかもしれない などと思った。

 わたしはおそらく 誰がどう見ても惚れっぽいし
おかげで(?)よく 「なんで?」 といわれるひとに恋をしてきた。
特におつきあいすることになる相手については。アレですね。
じぶんに自信がなかったばかりに じぶんに興味を持ってくれた男子に
とびついてしまってきたのですね。

 これまで 片思いだった場合は ほぼ100%なかんじで 
わたくしの恋心が撃沈したあとも友情を保ち、というか 
相手方からの絶大なる友情を得る くらいのことがあるふうのことになり、
でも 実際おつきあいしたひと となると
ほぼ100%な感じで だいっきらい うっとおしい
どっかいってほしい のうちどれかを思われる事態となってきたあたりは
もうどう考えても何かがどこか間違っていたわけで
特に おつきあいする相手 から こいつ超キライ
と思われるに至るほどになったうえに 周囲からは
「ねぇ 今だから聞くけど 一体彼の何がすきだったの?」
などという とても残念な質問をなげかけられる始末なことには
わたくしのこれまでの ダメさ のすべてが詰まっているような
そういう気すらするのである。 


 何が言いたいかというと わたしはもっと 
ほんとうの意味で わたしが感じること を
恋愛においてたいせつにしなければならないよ という
ごくごく 当たり前のことなのだった。 そこを怠ってしまってきたから
わたしは残念な結末の 発展的関係解消 とはとても言えない、
実際そう言われたわけじゃないけど 相手の言いたいことをまとめると
おまえのことうざくてしょうがなくなったから別れて ていう
そういう事態を作ってしまってきたのだろう。

 それぞれが 無駄だった わけではなくて
それぞれに 学び や 得たもの があるけど(そしてそれは
だいたいが 同性のトモダチとの友情に関するものだった)
でももう しなくてもいい失恋 はあんまりしたくない。
どうせするなら ただただ一方的に何かを宣言したりされたりするような
そういうのではない失恋がいい。

 これからも傷つくこととかあるんだろうけど
そんなのあたりまえなんだけど 同じことはもう繰り返さなくてもいいだろ
ということだ。 


 ばななちゃんの小説を繰り返し読んで わたしが感じ入ったのは
おそらく 主人公の彼女が おのれの思いだけは決して欺かないでいよう
とした その態度だったのだろう とおもう。 そこがとても
真摯ですばらしい と思ったのだ。 それが 恋のはじまり という 
わたしにとっては 勢いや 自信のなさで流されがちな部分であったから
なおさら。






 わたしはいま ほんとうにひさしぶりに もしかしたら
ものごころついてはじめてじゃね? とおもうのだけれど
すきなひと がいない。 惚れっぽいわたしには つねに
すきなひと がいたのだこれまで。 おつきあいが終わっても
別れたひとのことを 次のひとができるまでは 
ずっとすきだったりとかもしたものだ。

 でも。はじめて そういうひとがいない。 バカでしょ。こんな四十路。
でもほんとに いまがはじめて で、 なので
これからはきっと 次からはきっと これまでと違った感じに
はじめてゆけるのだろう とおもう。 そういうことにしている。
恋をしてなくても人生はたのしいし 恋(もしくは異性との
ながくつづくおつきあい。結婚ということも含めて)はしたいけど
それはほんとうに しかるべきときにやってくるものなのですよね。
それがわたしの人生に 必要なことであるならば。


 

 

 

 



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