2013年6月9日日曜日

後輩くんのこと

 大学生のころ、ほんのすこしだけ 若気の至り満載な感じで
つきあうことになった後輩がいる。 そのときは先方も生意気盛りで
学年は1つかもしれないけど3つも年上なわたしに
どれだけわがまま言えるか みたいなことをためしたくて
わたしに興味を持ったみたいだったし わたしはただただ
ジョシだと思ってもらえたことがうれしくて ていう
そういうつきあいだったので 3ヶ月くらいで別れた。

 その後輩とは さすがに残りの大学在学中は 
あんまり仲良くできなかったけど
こちらに移ってきて ケッコンしてリコンして 
その後つきあったひとともわかれた くらいのタイミングで
彼もまたこちらにいることを知って そのあたりから
ちょくちょく遊びに行ったりするようになったのだった。

 たぶん むかしのこともあったし わたしへの罪滅ぼしのためか
彼はとてもよく 恋人と別れた直後のわたしにつきあってくれたけど
恋愛がどうの という方向には進まずにもう4年くらいになる。
彼はわたしにとっては 男性 である(異性であることを
感じない という相手ではない)し、むこうもある程度
わたしを女性として扱っているなぁ とおもうけど、
でも それ以上のことがない というのは珍しいことだとおもう。
わたしにほかにいる男子のトモダチとはみんな 
おたがいに異性として会っていない場合がほとんどだ。

 後輩くんとは たまに会うといろんな話をするけれど
いまではとてもくつろいだ気分でいられるし
大学生のころどうだった とかそういうことも
もうほんとうにいい思い出だと思えるようになって
ちょうどいい距離感にいるひとだなぁ としみじみ感じる。
時が経つって ほんとうにすごい。
ひとは変わるし 変わらないのだ。 

 むかしのわたしなら こういう距離感で仲良くしようとするひとをも
一方的に好きになったりして とてもくるしい恋をしただろう とおもう。
でもなんだか そういう恋だのなんだの とはちょっと離れたところで
基本的なにんげんへの気遣い というところだけで一緒にいて
たまに会ったりするトモダチ というのは この歳になったからこそ
なのだろうとおもうし その感じを満喫したいなぁ とおもう。

 恋愛とかケッコンは いまのわたしにはまだ
出来事として降ってきてくれないようだけれど
それならそれで いま起こるいろいろなこと
いまあるいろいろな関係を わき起こる何かを
貪欲に経験しつくすだけだなぁ というおもいを
またあらたにするのだった。




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