2013年8月12日月曜日

むかしむかし

「むかしのむかしのそのむかしー まだまだむかしのまだむかしー
ほんとにあったか なかったかー だれもしらない わからないー
そんなむかしの おはなしよー」

 ていうのは 小学4年生のころ入っていた演劇部でやった劇で
いちばん最初にうたう歌。 残念ながら劇の題名を忘れてしまったけど
沼だかみずうみだかに住んでる妖怪にちかい妖精みたいなのが
村にいつも悪さしていたんだけど 最後改心する みたいなそういう話。
わたしはその悪い妖怪だか妖精だかみたいなのの役をやった。
嗚呼当時から自虐的だったわたし。
                     *あとで思い出したけど「水の精ネック」ていう劇だったとおもう。

 というのはともかく。 

 むかしむかし もう10年くらいまえに
うずまきのながれ という題のブログを書いていて
わたしはそこに さまざまなどろどろ や
それまでのじんせいに考えてきたことなどを
まことしやかに書き募っていたのだった。

 当時のわたしは ケッコンしていたけれども
でも じぶんのダメなところ全開(そうと気付かずに)で
よって努力も足らず けれども いちばんやばい解離 という
そういう方法がすこし落ち着いてきた という段階で
(まぁでもまだ解離してたけど) 要するに
ひどい状態だった。

 しかし ひどい当時にひどいとはなかなか気付けないもので
わたしはじぶんが悪いとかあんまり思ってなかったし
なにより あたまでっかちに考えてきた事ごとに
それなりの自信(一般論としても通じる、みたいな)を
持っていたし、さらに、現実生活では 口を開けば嫌がられる
という感じもあったから それを補償するかのように
ここぞとばかりに おのれの考え だとか おのれの思い
だとかを書き付けていたのだ。

 はんぶんは いま の思いだったけど
はんぶんは わたしのおもう人生 みたいな
わたし様語り だったように現在のわたしには回想されるような
そういう内容だったとおもう。 わたしのため に
書いているふうを装って わたしは ブログを読んでいる誰か
に向けて 半分ドヤ顔で書いてたんじゃないか。

 なんてはずかしい。

 それも通るみちだったのだなぁ としか言えないし
そんなブログであっても かけがえのない出会いもあったりして
だからやっぱり それはそれ だったのだけど。

 でも。 もういまとなっては あれはあのときの
30すぎの (いまより)青かった まだまだ主体的に経験をすることが
できなかったわたしのやり方だったんだな としか思えない。

 おなじような題のブログだけど うずまきのながれ と
うずまきのながれ2 は まったく違うこころがまえで書かれている。

 放っておいたらいくらでもなんでも書いちゃうなぁ ということは
変わらないけど、いまのわたしは 
わたし自身のこころにいま感じているなにかを落とし込むために 
という明確な目的をもって書いていて
だから 当時のように 一般論としても通じる 的な
誰かがこれを読んで何かを感じてくれるかもしれない 的な
そういう思いを持って書くことをしていないし、もうそれは
どうしても できないことなのだ。

 そういうあたりも わたしが得て そして うしなった
という その一例となるような事ごとだ。

 もうわたしはあの頃のわたしではないから。

 もう じぶん自身にフォーカスすること から
決して決して 逸れたくないし 
こうあってほしい という誰かの無意識の期待に
わたしは流されないで生きよう。


 あたらしいわたしは ようやくかたちを成してきたところ だけれど
それはつまり かたちを成しはじめることができるだけの
土台みたいなものができた ということでもある。
そこから見える風景を わたしは愛している。



 


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