2012年10月16日火曜日

さようならむかし

 このまえの日曜日に かつてブログやTwitterというツールをわたしに教えてくれた
とある人物と3年ぶりに会ってきたのだった。

 まぁそう書くとアレだけれども要するに かつて付き合っていた男性と
3年ぶりに会ってきたのだった。

 会ってどうするんだろう と思っていたのだけれど
もしかすると わたしがいまどこにいて どういうものの感じ方をするようになったのか
確認するいい機会になるかもしれない と思って その流れにのってみたのだ。

 会ってみたところ。 彼は思ったよりは老けていなくて
しかし 中身も驚くほどに変わっていなくて けれどもそのおかげで
わたしはわたしのいまの場所を とてもよく確認することができた。

 わたしにとっては 当時どうしたことかとおもうほどすきでたまらなかった
そういう相手だったけれど、相手にとっては ただの都合のいい しかし
ただ都合がいいにしてはそれなりな話もできて便利な という そういう存在であって
そのことがものすごく明らかになったタイミングで別れたのだ。

 当時激烈にじぶんに自信がなかったから、わたしは一応相手をしてくれている彼に
しがみついて 知らず知らずのうちに 彼の都合のいいように じぶんや相手や
ふたりの関係についての在り方を思い込んでつきあっていた。 

 ということが いまはわかる。 

 別れるときに彼が惜しんだのは わたし という存在ではなく
都合よくそこそこいろんな話を理解してくれる おかあさんのような
そういうものであったのだ。

 そして。 再会してすぐに 彼はわたしに
彼がした 誰にも言えなかった最近の恋のはなしをした。

 その恋が そのあきらめかたが やり方が
彼というものをものすごくよく あらわしていて
そこにかつてのわたしは わたしが特別になれるかもしれない という
期待を抱いたのだなぁ ということを深く理解したのだった。

 彼に会って感じたのは かつてのかわいそうなじぶんと
いまはもう そこにいないじぶんだった。

 30代までのわたしは なんてじぶんを粗末にしていたんだろうか。
けれど その期間を経なければ わたしはいまのわたしには
決してなれなかったのだということも とてもよくわかる。

 その彼と別れたあと つきあったひとがいて
そのひとともうまくいかなくて わたしは40歳の現在
あいかわらずひとりだけれど いまのわたしは
ようやく わたしはわたしであることに自信を持てるようになった。

 たまに さみしくなるけれど 結婚していたころよりも
リコンしたあと恋人がいたころよりも わたしはわたしが好ましい。

 に、してもブログっていうのはなんだかこう 気持ち悪い感じになりますね。
酔ってんじゃねぇよ 的な。 長文というのはおしなべてそんな感じになりがちで
しかし そんな場所があってもまぁいいじゃないか。 ということで
このたびは締めさせていただきます。

 さようならむかし。 いまがいまで ほんとうによかった。

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