2012年10月22日月曜日

アタマと身体とこころと

 最近比較的めきめきと走っている(もちろん当社比)。
2〜3日に1回は走っているだなんて わたくし的に
だいぶ上出来だろう とおもう(さっそく自画自賛)。

 むかーし。かつてブログをやっていた頃よりも ちょっと前。
わたしは もっとめきめき走る女 だった。
どのくらいかというと まいにち計10kmくらいを しかも
インターバルで走る みたいな そういう走り方で
なので よく大会にも出ていて 10kmは1時間以内くらいで
走っていたものだった。

 その当時 わたしはなんだか 土の上を走るのが苦手で
それは じぶんが土というより泥の汚いところをどんどん足から吸収してしまって
もうどうにもならないくらいに汚いにんげんになってしまう みたいな
そんな妄想でアタマがいっぱいになってしまうからだった。

 あの頃 わたしのアタマと身体とこころとは ものすごく乖離していて
あんなに走ったりしていたけど それでも全然足りなくて
アタマの感じと身体の感じとこころの感じとはずっとずっと遠いままで 
わたしはたぶん どうかしたら簡単に身を滅ぼしていたであろうような そういう
ちょっと 危ないことになっていた とおもう。

 走っても走っても わたしが浄化されることはなかった。
走ることはたのしかったけれど いつも何かから逃げたくて
それでも逃げられずに 走った。

 結果いまここにちゃんといるから 助かったのだけれども
でも ほんとうに危なかったとおもう。 その状態を
あれだけ走っても どうにもできなかったなんて ほんとうに身体に申し訳ない。
そして 走ってもどうにもならなかったから わたしはカンタンに
走ることをやめてしまった。



 いま。 10年経って わたしがふたたび走るようになったのは 
アタマと身体とこころが乖離してるのをどーにかしたい などという
半ば高尚に聞こえなくもない理由なんかではもちろんなくて 
(でもフラのほうはそれにごく近い理由ではじめたのだけれど)
40のばばあになるっていうことで 運動しておかないと
膝の内側などという若いときにはありえなかった場所に肉がむちむちついたり
体型が残念としか言いようのないことにすぐなりかねない という
必要に迫られた理由ではある。

 なのだけれどもしかし。

 このところ走っていて思うのは わたしのアタマと身体とこころとが
昔ほどは乖離していない ということだ。 走っていたら
身体がちゃんといろんなものを反映するし こころやアタマにたまった
どうでもいいようなことをうまいこと流すのを手伝ってくれたり
わたしのいまのほんとうに感じていることの中心 みたいなものを
見えやすくしてくれているように感じる。

 むかしと違って、走ることが アタマと身体とこころを近づける役割を
ちゃんと果たしてくれている という実感がある。

 そのおかげかどうかわからないけど たとえば 悪あがきなどをしていても
そりゃもちろんそんなんしないほうがいいのだけれど でも
わたしのアタマのはかりしれないところが爆発的にやってて
どーかすると身の破滅 みたいな実際の身体の動きを誘発してしまう のではなくて
わたしがちゃんと じぶんの責任というかなんというかにおいて
じぶんのこころとアタマをきちんと働かせて、それに身体も動員して
そうしてぜんぶつかって経験している と思えることをやっていたのであった。

 身体が動かすことで こころとアタマとがちゃんと連動して
流れてくれている とおもう。そういうふうにようやくわたしは
動けるようになったのだろう。

 という実感ができるようになったのがハワイから帰ってきてからで
だから それからのわたしのほうが 身体を動かすことを
たいせつにおもっている ように感じる。 フラダンスの練習をしていて
最初のころより ぐん と腰が動くようになったかな と
思えた時期ともたまたま一致したので余計に。
そうして 身体とこころとアタマのつながりを感じるようになったものだから
走ることにも 踊ることにも すこし 貪欲になっているのかもしれない。

 とはいえ。 そもそもの地力みたいなのがひとにはあって
わたしは身体を動かすことに向いているわけではない。そっちの能力はない。
だから、身体を使ってすごくはなれないけど でも わたし という存在を
うまく動かし機能させるにあたって 身体を動かすことは
必要なことなのだなぁ といまは深く感じることができている。

 それもこれも 10年前に 乖離しながらも必死に走って
そのときのちからが残っていたから それでできていることなのだな
ともおもう。 すべてはつながっていますね。

 わたしはこれからも 走るし 踊るし アタマ使うし こころも使って
そうやって生きていく。
 

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