2012年10月18日木曜日

わたしのとくいわざ

 得意技は 自画自賛 です。

 ちかごろものすごく わたしえらい! みたいなことを
公言するようになってて それだけではあきたらず
ほめるといい気分になれるからみんなほめるといいよ! などと言って
周囲に ほめ を強要するなどの暴挙にまで出る という
そういううっとおしさを全面に押し出すようになりました。

 そんなわたくしですが、これまでを振り返ってみるに
別れた男子の皆さん(てサンプル数3だけど)には、
たいてい ものすごくキライになられる とか もうちょっとも会いたくもない とか
つきあいを続けるなんてイヤでしかたないと思われる とか つまり 振られる
というかたちで 別れているわけです。

 そのあたりの理由 みたいなのは もちろんそれぞれひとも違うし
状況も違うし それぞれなんだろうと思うけれど
だいたいねっこはおんなじだな ということに やっと
ほんとうに やっと! 深く深く思い至ったのでした。 おそい。

 その理由。 それはたぶん わかったふり にあったのではないかと
いまは思うのです。 もちろん ほんとうにある程度は 相手のひとは
わかってもらってる感 みたいなのを感じたことがあっただろうし
相手を理解しようとするわたしの姿勢にも うそはなかったと思います。

 でも。

 わたしは勝手に 相手をほかの誰よりもはやくそして深く理解し察するわたし 
でなければ 相手にとって意味がない というようなことを 思っていたなぁ
と 思います。 そんなこと 頼まれてもないし 相手がわたしをすきになったり
興味を持ったりしたのは まったく別の部分だったかもしれないのに
理解するわたし だけがわたしをわたしたらしめている くらいのことを
思っていたように思います。

 最初のうちは いいんですそれで。 でも だんだん それではうまく
いかなくなりますよね。 当たり前だけど。

 そこで登場するのが わかったふり。 アタマではわかっているけど
ほんとうには納得していないようなことも それが相手の状態である と思えば
それを優先している ようなことを表面的にはやるのです。 けれど
じぶんの思ってること 感じていること があって それを完全に押し殺せずに
だだ漏れにしながら やってる。 ので 相手にはなんだかものすごく
いやーな感じにメッセージが届きます。 うまくいってるあいだは
やってることと思ってることに齟齬はないことが多いけど
じぶんがネガティブなきもちを抱えているときには そのいやーな感じ は
ものすごいかたちであらわされていたに違いありません。 

 イヤだとおもうこと 不安におもうこと わからないこと は
素直にそう言って話し合ったり あらわしていくことを
わたしはほとんど しなかったと思います。 ものわかりのいいわたし を
演じてしまっていたなぁ と思います。

 そういうわたしが出てきていたのには じぶんへの自信のなさ が
大きく関係していました。 そりゃそうですね。自信があったら
わかったふり なんてしなくていいんだもの。
けれど じぶんを ふためと見られない不細工 と思っていた時代が
とてつもなく長かったこともあって 付き合う男子に対してどこかいつも
申し訳ない と思っていたり 理解と察しが速く深いわたしでないと
すきになってもらえない と思っていたのだろうなぁ と思います。
そしてそれが 相手のわがままやダメさをもどんどん引き出すことになる。
わーバカじゃないのー?
そして、その上にさらに ほんとうはわかってない という事実が醸し出す
いやーな感じ がどんどん積み重なっていってしまうわけです。

 ということで 相手が最終的にわたしのことをイヤで仕方なくなる
というのは 相手のわがままその他を最大限に引き出した
他ならぬわたしが招いた結果だった と。 そういうからくりだったのだろう
とおもいます。

 いま。 やっと どうやらじぶんは ふためと見られぬような不細工ではない
ということに 思い至るようになってしばらく経ちました。 そうしたところ、
こんな歳になって 父親に「うず子(仮)はキレイになったな」と言われたり 
後輩に「うず子さん(仮)大学のときそんなにキレイなひとでしたっけ?」
とか言われたりするようになっており じゃじゃじゃじゃあいちばんキレイであって
しかるべき若いころどんだけ汚かったんだ ていう話ですけれどもともかく
そういうことで いまたぶん わたしは今までの人生のなかで 
いちばんましな いい具合の容姿です(当社比)。 
もう 意味なく相手に申し訳なく思って
わからないのにわかったふりをしたり じぶんにたちあらわれる
ネガティブなきもちをへんなかたちに押し込めたりしなくてもいいだろうと
こう思うわけです。

 さ。どうなることかと思ったけど 戻ってきました。
容姿が!いままでで!いちばん!まし! っていう!自画自賛!!

 得意技は 自画自賛。 40年してようやく わたしはわたし。
これからもどんどん自画自賛していこうと こう思います。
そのほうが じぶんにもまわりにも いい空気をもたらすことに
きっと なるのだろう と思います。


 

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